ひさろぐ分館

分けて書きたい用

2024.07.21 CLAMP展行ってきました

誰にも負けないあなたに世界で一番一番一番一番\コ・イ・シ・テ・ル/

artexhibition.jp

外出する予定があったんだけど、用事が思いの外早く終わってしまったせいで時間を持て余してしまい……せっかくだったので国立新美術館まで足を伸ばすことにしました。発表されてからぼんやりと行くつもりはあったものの、そこまでモチベもなくて前売りも買ってなかったので、チケットぽちったのが到着10分前(in電車)とかだったw 乃木坂駅からデッキ通路を通って直接入れるので便利〜。途中エアコンなくて結構暑かった。

公式サイトから混雑情報の目安が分かるのでめっちゃ助かります。

www.clamp-ex.jp

14時半頃到着、その時点で待機列はせいぜい5分とかのレベル。その前にお腹空いてたので地下のカフェで腹ごしらえ。1Fのカフェは座るところ皆無だし暑すぎてテラス席なんか行ってらんないよ……!一応外に出てみようと思ってドア開けたら「むわっっぶわっっ」とした熱風に負けて一瞬で閉じた。2Fのカフェも16時台の整理券を配ってて、すぐ入れるわけじゃないみたい😇何もかも準備不足すぎた。無計画すぎる。

 

とりあえず空腹だけ満たして、その時点で入場待機列は完全に無くなっててすぐ入れる状態になっていました。入り口で特典のカードをもらってGOGO〜〜〜!!

日曜日は光でした(曜日別・後期はラインナップが変わるよ)

展示は7つのエリアに分かれていて、最初は「C」、カラー原画のコーナー。全面撮影禁止なのでなにも載せられませんけども。あれもこれもそれも見覚えあるやつばっかりで、懐かしさというよりこう……実家の冷蔵庫開けてるみたいな気分になっちゃって……(伝われ)

大好きだった扉絵や表紙イラストなどたっっくさんあって、それはもうしっかり堪能しました。とはいえ作品保護の都合上半分は複製原画なので、色々すっ飛ばして回りましたが、聖伝のOVA予約特典ポスターのでっっかい原画は見応えあった。B2原寸ぐらいあったと思う。当時の印刷物も引き延ばしは出来たと思うんですけど……出来るよね……?????作品リストにはサイズまで記載されてなくてピンとこないので、行ける方はぜひ現地で体感してほしいです。

ホール中央には「わたしのすきなひと」「すき。だからすき」なども展示されてるんだけど流石に知名度が低いらしくスカスカでした……というか私みたいに8〜9割読んでるようなオタクが圧倒的に少ないっぽい。順路などは特に定まってないので空いてるところからどんどん見てもろて。

カップル&女性客だらけかと思いきや、男性単独で観て回っている方もちらほら。あとはちょこちょこ外国人家族などもいました。さすがにみんなお行儀は良いけど、心無いにわかオタクの発言に若干イラっとすることもあるのでこう……気をつけようね!!!!!小鳥ちゃんのこと「ウザい女」って言ったそこのギャルとかね!!!!!

 

次は「L」、LOVEをテーマにした漫画原稿のコーナー。ここからがしがし撮影タイムです。

エリアごとの絵本の挿画のようなキャプションが可愛い

めっちゃ当たり前のこと言うんですけど、好きなシーンしかないので写真を撮るよりガン見する方に注力してしまいます。いやもう……とにかく絵がうめえんだ……絵が……!!

大道寺嬢のビッグラヴすぎる名シーン

わざとトーンを主線より大きめに貼って柔らかい印象にしてたり、花はコピーで切り貼りしてあったりするのがわかります。

そらあら嫌いなオタクおらん説(主語デカおたく)

黒いマッキーめっちゃ減ったろうな

ホリックの頃はトーンも少なめだったので画面が全然違いますね。

LOVEの定義がさぁ……!!!!

超絶技巧トーンワークに埋もれがちだが手書きのカケアミもえぐい

紙で出来たドレープが美しかった

 

次は「A」、あどべんちゃー!アクションシーンなどがメインの漫画原稿。聖伝、ばびろん、X、レイアース、さくら、ツバクロの6作品を扱っていました。エンジェリックレイヤーも見せてもらえませんか?だめですか……

『もしかして本のページの 中に隠れてるのかも』

オタクはでかい羽が好き 主にCLAMPのせい

連載初期は修正も結構多い

天才のコマ割に比例する作画コスト

ADVENTUREのエリアが一番広くて見応えがありました。6作に収まっちゃったのがもったいないけどこれ以上入れるのも大変だしな……さくらでいうとクリアカード編は全編デジタル作画っぽい?ので、出力版がいくつか展示されていました。

 

次の「M」は映像だったのですっ飛ばし。Live2Dとかのアレ。SEや音楽も特に無いのでこう……空間としてもうちょっと演出ガンバレの気持ちがありけり……インタラクティブにするのも難しいのかな〜。

 

「PHRASE」では各作品の言葉たちが壁面を飾っていました。

ぷぅーーー(手書き文字)

ステッカーを1枚引いて壁に貼れる仕様

こっちのサクラさんがきてくれた。いわゆる名言的なものよりも、全体的に優しく、こちらを励ましてくれるような台詞が多数チョイスされていました。

 

「IMAGINATION」のエリアは年表ごとにコミックスを並べてあってわかりやす〜い!

ほぼ姉の蔵書でしたね……

「バビロンの途中までは5人だったよね」みたいなツッコんだ話は全然なくてあくまで来歴的な。終盤で疲れてたのでさらっとしか見なかった〜〜〜2回目いく時はちゃんと見る。掲載誌に見覚えがありすぎて……買ってたなぁ……タカマガハラとかデリシャスとかも大好きだった。海外版の装丁などは観る機会がなかったので新鮮でした。ホリックはレンガみたいな厚みのペーパーブックになっていました。

あとヴァンガードとかコードギアスとか創竜伝とかも、撮影禁止だけど最後のほうにちゃんとありました。

流石に懐かしすぎて変な声でた

CLOVERの装丁全然違う!!

 

一番最後、「DREAM」では今回の為に描き下ろされた阿修羅&さくらのカラー原画が展示されていました。ホール中央にぽつんとひとつだけの贅沢な空間。

あしゅらとさくらで韻踏める

みんなパッと写真撮ってささっとでてっちゃうけどもっとちゃんと見なくていい!??!己の網膜に焼き付けなくていいの!???!画材書いてなかったけど多分コピックですかね。サイズはA4かやや小さいくらい。デジタルに完全移行する作家が多い中、いまだにアナログカラーを描いてくれるのはすごくうれしい。物販は流石の盛況ぶりだったけど、売り切れも多くて缶バッジなどバラチャレだけしました。アルカナほしかった……

 

国立で展示会が出来るというだけでも大変なことですが、同人サークルから始まった漫画家集団がここまでの規模でやるんだからすごいなー。

私の場合、姉がなかよしを買っていて、どハマりしていたレイアースに出会ったのが最初でした。幼心に最終話の演出にときめいたのを今でも覚えています。そこから「レイアース終わったからもう買わない」と言われて、立川恵先生のセイントテールの続きが読みたくて自分で買うようになって……からのCCさくら新連載。アニメ過疎地沖縄で育ったので、NHK BS衛星アニメ劇場WOWOWノンスクランブルに齧り付いて育ちました。田舎オタクの生命線だったな〜。劇場版は当時松竹系の上映がなかったのでオンエアでしか見れなかったんですけど、来月には都内で再上映されるようなので絶対に行きます。

クリスマスプレゼントでは、原作絵のトレカ大人買いを要求して無事コンプしたな。絵は散々模写しまくったし、ころんとした羽のモチーフや、ちょびっツエンジェリックレイヤーあたりの「機械と人間」の関係性もずっと好きです。あと同世代のオタクで男性向け作品に抵抗がない人はだいたいCLAMP通ってる気がする……『全ての性癖はCLAMPに通じる』みたいなとこがある。『愛』の定義や種類がバカ広いのもCLAMPのせいだよ!!おかげさまで「いやこれはこれでハピエン(※死んでる)」とか言いがちだよ。

改めてバビロンの原稿を見るとこの時代にこれが描けたのすごいよな、テクノロジーは劇的に変化したけど人間や社会は大して変わってないんだな、と素直に思います。

 

自分の人生と当たり前のように並走してきた作家なので、「懐かしい!」とかじゃなくて「そうそれ〜」ってかんじになっちゃう。レイアースも再アニメ化が決まったし、クリアカード編もアニメの監修など残っていると思いますが、せめてGATE7とドラドロを終わらせてください……😌 Xの完結はもう今生では諦めているので……せめて……

展示スペースの最後のPHRASE

六本木の空にたなびく北都ちゃん

15時15分くらいに入って18時の閉館ギリギリまで居た。割とさくっと出てコレだったのでやろうと思えば何時間でも居られるな……じっくりゆっくり見たい人は早めに来てね!

行きは駅から直通だったので、帰りは表玄関から。通り沿いにはフラッグ装飾もあるよ〜。暑さに負けずに行ってよかった。後期も都合が付いたら行きたいです(準備万端でいこうな)