- 【金丸(尚円王)】
- 【モブ会議シーン】
- 【思五郎金(佐敷王子朝昌)】
- 【お料理ソング】
- 【尚寧王】
- 【ちょっと気になるところ】
- ガチの方言とはこういうものだ
- やっぱり現代組踊版刀剣乱舞をやるしかない
- うちなーぐちあらん、しまくとぅばやしが
PPVV3で元吉演出に惚れ込んで、壱劇屋の竹村さんもいて、絶対行きたいと思ってたものの結局現地観劇には至らなかったので大楽配信でやっと見れた〜。ステラボールでガチャしとうない……ッ
今回の方言監修、率直な感想としては「かなり頑張っててめっちゃ偉い」です。いやマジで偉い。北谷菜切役戸塚さんはしゅーごののんびりした発音をきちんと踏襲できてたし、ちょっとした台詞でもほぼ違和感なく聞けました。まぁ大元のしゅーごの芝居がそんなに良くnゲフンゲフン そうは言ってもなちりの発言は「うちなーぐち」ではなく全て「うちなーやまとぐち」なので、お芝居の内容に気をつけてれば置いてけぼりになることはないと思います。・・・ないよね?
一方で、アンサンブルさんによる怒涛の会議シーンは単語も難しいし、方言+丁寧語が入るし、矢継ぎ早に言っていくのですごく大変だったと思う。
基本的に「聞き流してもさして問題ない、または場の流れでなんとなく掴める」程度に収まってて良い判断だなと思います。気にしいな人にとってはノイズになるかもだけど、「県外の人にはノイズだとしても今回は諦めてもらう」ことを是としたのが偉い。
これがもし「ぼくたちには難しいので、全部標準語にしまーす✌️」ってなったら、それはそれで商売だし仕方ないよねって思うけど、私は2度と刀ステを観ないと思う。not for meなので。THE FIRST SLAM DUNKの時に園崎未恵さんが「地元の人が聞いて違和感がない、物語のノイズにならないことが1番大事」と仰ってて、救われたような気持ちになったのを思い出しました。
今回の刀ステも、少なくとも言葉遣いに限って言えばとても真摯だったと思います。その代わり脚本は「なんかボンヤリした話だったな…」って思ったけど🙄あのへん踏み込んで火傷したくないもんね…みたいな…
コンテンツ側がこのように尽力してくださったことが非常に嬉しかったので、もし「もうちょっと方言のこと知りたい」「具体的に調べてみたい」と思う人がいたら参考にしてください。とっかかりくらいにはなってるはず。
というわけで、訳があった方がよさそうなところを、分かる範囲で書き起こしておきました。単語自体は調べる必要があるけど、聞き取るだけなら普通に出来たので、これはまだイージーモード(多分)だと思います。
以下、〈あえて訳すならこうかな〉と*ちょっとした補足でお送りします
基礎知識
やんどう→〜である、肯定
あらんどう→〜ではない、否定
母音は「あ・い・う・い・う」が基本形(地域によって変わる)
【金丸(尚円王)】
わん→一人称。わたし。
〜やいびん→です・ます
ゆんたくしてやーしが?→お喋りしてたんだろう?
【モブ会議シーン】
尚徳王が薨去されたんでぇ、王子が後を継ぐのは当たり前ぇやらんに
王子はまだ童(わらびー)やんどぅ!それにあの暴君の血を引きちょーしが!
そのようなもんが後を継げば、琉球王国の未来(みれえ)は無えんど!
では、ちゃーすが!?〈では、どうするのだ!?〉
金丸を次期王とするんはちゃーやが!?〈〜するのはどうだ!?〉
金丸んでぃ!?〈〜だと!?〉伊是名島の農民の出ぇやんどぉ!?
先代でぃあらそうるる、尚泰久王御かい見出さり、しもや*から、御物城御鎖之側(おものぐすく・おさすのそば)にまで登り詰めた男やさ〈先代であらせられる、尚泰久王様から見出され〜〉
神懸かりし安里大親(あさとうふやー)も、金丸を王に推戴してぃーさ
やしが〈しかし〉、金丸は内間村に隠遁してぃーるはじ〈隠遁しているはず〉
呼び戻しやぁしむ*!〈呼び戻させろ!〉
もはや誰も反対などせえはじゃ!
くれぇすりてぃ*は琉球の未来の為。尚氏を滅ぼし、金丸を新たな尚氏とするんやさ!〈とするのだ!〉
やさ!〈そうだ!〉
やめろ、来るな、離せ!王はまだ6歳やんどぉ!!
*しもやから……厳密な訳がヒットしないけど漢字を当てるなら「下家」かなぁ??文脈的には下の身分、下っ端みたいな意味
*〜しむ……多分だけど、古文の助動詞と同様に使役の意味で使ってる
*くれぇすりてぃ……「すりてぃ」だけだと直訳は「揃って」だけど、この文脈だと「この集まりは」「ここで話したことは」みたいなニュアンスだと思う。
【思五郎金(佐敷王子朝昌)】
生きちょーみ*?〈生きてる?〉
みーちきたときは〈見つけたときは〉
童(わらばー)扱いそーしがよ〈子供扱いされるんだよ〉
みーきらん面(ちらー)やが〈見たことない顔だけど〉
そうでもあらんふーじーやが〈そうでもない風情(見た目・身なり)だけど〉
ぬー言ってるわけ?*〈何言ってるの?〉
首里の王府は色々でーじ〈だいじ・おおごと〉
まーさん〈おいしい〉※普通は「まーさむん(美味しい物)」て言う
いったーらが〈あなた達が〉
やったーらにも〈あなた達にも〉※なんでここ表現変えたん???
*ちょーみ……例えば、「ちちょーみ?」だと「聞いてる?」になる
*ぬー言ってるわけ……個人的には「ぬーあびとーが?」の方が自然だけど、「何(ふざけたこと)言ってんの?💢」に聞こえるから避けたのかなぁ 単に難しすぎると判断したのかも
【お料理ソング】
ゴーヤー!〈苦瓜〉
タマナー!〈玉菜(キャベツ)〉
マーミナー!!〈豆菜(モヤシ)〉
【尚寧王】
ご馳走 ※普通は「くゎっちー」て言う
ぬちぐすい〈命の薬〉滋養がある料理とか、真心がこもっていて食べると元気になれるよって意味。本当の薬には使わない表現。
ちむぐくる〈肝心・思いやりや真心の意〉
【ちょっと気になるところ】
・金丸「なー達は」
・尚寧「なーは優しいな/やーのような/なーもそう思うであろ?」
沖縄本島というか、今生きてる大半の人は「やー」だと思う。「なー」派の情報が欲しいのでお心当たりがあれば耳打ちしてください。
・なんくるないさぁ!
こんな大西ライオンみたいに言わんでよろしい😂みんなは「まくとぅそーけー なんくるないさ」でぐぐってください。
ガチの方言とはこういうものだ
せっかくだし、ちょっとでいいのでハードモードのうちなーぐちも是非聞いてってください。
youtu.be
蒲太という青年が船に乗り遅れ、宿の主人と会話するシーン。
字幕がなかったらたぶん1〜2割しか分からない・・・祖父母同士だとこれぐらいの喋り方だったけど、子や孫との会話は大半が標準語でした。まぁ色々あった世代ですのでね・・・。昔は大衆演劇が盛んで地上波でもこういうお芝居が見れたりしたけど、今は殆どの人が接点ないかも。
ローカルメディアによく出ているのがこちらの芸人・じゅん選手。これはこの方が特別すごいだけで、アラフォーでこれだけ喋れる人はほとんど居ません。5〜60代のひとでもそう多くないです。
これはかなり大事なこと言ってるので、是非見て欲しい。2分半の短いインタビューです。喋ってるのは超人気役者だった真喜志康忠さん。歌手・Coccoのおじいちゃんでもあります。
やっぱり現代組踊版刀剣乱舞をやるしかない
「組踊」という伝統芸能があるんですが、このフォーマットを真似て「現代版」と称し、学生がお芝居・歌・ダンスのパフォーマンスをする、というもの。所謂学生演劇というより、ローカルの題材を扱った町興し的な側面が強いです。
有名なのは勝連城跡の「肝高の阿麻和利」ですが、今帰仁城跡でも似たようなことをやってるんですね。定期的に屋外で公演してるっぽい。
ご存知の方もいるかもしれませんが、ここの歴史文化センターには千代金丸のレプリカも展示されています。
今回の刀ステの脚本で「尚家の宝刀を刀ステで扱うのはここが限界だな」と感じたので、やはり無ければ作るの精神でやるしかないのでしょう。マーベラスくんも「ろくにFC会員がいない沖縄で公演やるのなんか無理だよ」って言うと思うし・・・歌舞伎が出来るんだから組踊もいけるいける。誰がホン書くかは知らんけどな!!
うちなーぐちあらん、しまくとぅばやしが
余談というにはまぁまぁデカめのトピックなんですが、沖縄県広報では「うちなーぐち」よりも「しまくとぅば(島言葉)」と呼称する事が多いです。
https://shimakutuba.jp/investigate/diversity/
県外から見れば、沖縄地方の島々をひっくるめているので「うちなーぐち」と呼ぶのも間違いではありませんが、実際はかなりの広範囲でそれぞれ独立した文化を形成しているので、包括的な表現をすることで角が立たない仕様になっています。
私は南部出身ですが、中部勢の言葉はやや圧が強めに感じるし、北部勢だと更に違うイントネーションだったりします。沖縄本島内なら「伝わるけど微妙に違うね」くらいで済みますが、離島勢は完全に別言語すぎて何も分からない。みゃーくふつの独特な響きも好きですけど、聞き取れた試しがない……!
県としては、なんとか若い世代に、本当に少しでもいいから方言に触れて欲しい!と取り組んでいるところなので、興味のある人は手始めに沖ツラのリアタイから初めてください。ラブコメなので大袈裟なところはあるけど、あれはなかなか良い教材ですよ。






























